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第2回のゲスト:浜辺シゲキ さん
第2回のゲスト 浜辺シゲキ さん

第2回のゲスト:浜辺シゲキさん
今月のお客さまは浜辺シゲキさんです。ご自身のルーツになったさまざまな音楽の話を交えつつ、ギターで跳ねたリズムの弾き語りをしてくださるなど盛りだくさんのひとときになりました。ひと足早い春の日差しとあいまって、ウキウキした現場の雰囲気をご紹介いたしましょう。

島田:新作を聴かせていただいたんですけど、ひとつのジャンルにこだわらないですごく間口が広いなと。いろんな要素が入ってますよね。
浜辺:まとめるのが大変そうかなって思うくらい、あらゆる曲調が入ってると思うんですけど。自分のルーツを強く出そうというのがあって。例えば島国で育ったことで演歌だったり、両親の聴いてた歌謡曲だったりっていう。どの要素も僕には入ってると思うし、歌のどこかでその断片は見えると思うんです。ロカビリーとかが好きだった10代20代はそういうのを出すのにちょっと抵抗があったんですけど、今は自分のそのままを出そうかなっていうところがあって。だから今回のアルバムの中にはそういう要素がいっぱい散りばめられてると思います。ジャズも好きで、歌謡曲も好きで、ロックンロールも好きで。そういうジャンル関係なしにいい曲をつくりたいなって。それから、僕のつくる曲って結構ハッピーな感じがあまりないというか、どちらかというと哀愁というか。
浜辺シゲキさん島田:そうですね。詞の内容も哀愁感とか郷愁感があって、ある種ブルースっぽいなって思ったんですけど。
浜辺:僕ね、チャップリンがすごい好きで。彼って喜劇の人ではあるんですけど、喜劇ってそのもの自体がサーカスでいうところのピエロっていうか。泣き笑いでしょう?その笑いの裏にあるもの悲しさに強く惹かれるところがあって。そういうのが曲にも強く反映されてるのかなって感じがしますね。大阪に10年ほどいたっていう経歴もあってお笑いも好きなんですけど、なぜかって思ったら、人を楽しませるっていう、大衆的で、エンターテイメント性がありつつも、芸人さんが芸そのものを作り上げるまでにどれだけのバックグラウンドがあるのかって考えたら、笑いの裏にある辛さだったり、哀愁がときどき見え隠れして。さらにそこに自分の好きな音楽と共通するものを感じて。だから歌詞も楽しいことを歌いたいんだけど、どうしても悲しいというか切ない感じになっちゃうんです。
島田:シゲキさんの人生観がそのまま丸写しになっている感じなんでしょうね。ところでタイトルの『GROOVIN' HIGH』ってどういう意味なんでしょう?
浜辺:GROOVIN' ってイカしたとか、カッコいいとか…クールに近いニュアンスなのかな?すばらしいとか。そういう意味合いがあって。僕はソロ活動を始めてから『Solo Flight』っていうアルバムも出しているんですけど、全部自分が好きなジャズミュージシャンの作ったタイトル曲や、アルバムのタイトルだったりするんです。そこに自分の作品を作ったイメージを重ね合わせてできたのがこのタイトルですね。ちなみに『GROOVIN' HIGH』はディジー・ガレスビーのアルバムタイトルです(笑)。
島田:確かそうだなぁとは思ったんですけど。いや、もしかしたら違う意味があるのかなあと思ってたんですよ(笑)。
浜辺:なんだか空を、上を見上げた感じの曲が多かったので“HIGH”ってところになんとなく伝わればなって。
浜辺シゲキさん島田:なるほど。それから、CDにマークがついてますよね。これはあるジャズレーベルの、有名なマークに似てるんですけどその辺は意識されたんですか?
浜辺:メガネとベレー帽のマークですよね?これは自分が時々してるメガネと、ベレー帽を自分のシンボルマークにしてみようかなと。これはディジー・ガレスビーの格好のマネだったりもするんですけど、周りの人には手塚治虫に見えると言われます(笑)。手塚さんも好きなのでどちらに取られてもいいんですけどね。
島田:じゃあ、ホントにシゲキさんの好きなものがあらゆるところに出てると。ではその中で一番聴いてもらいたいところというと?
浜辺:そうですね……。日本語の大事さがわかったというか。ちゃんと日本語詞で、自分の歌で伝えるってことをソロになってからやり始めた感が自分としてはすごくあるんで。前作よりもっとちゃんと言葉を選んで、どういうことを歌っているのかをしっかり意識できました。あと、メロディ。僕の中でとてもわかりやすくてどこのひねりも入れてないというか、素直な歌になってると思うので、先入観なく素直に聴いてほしいなっていうところですね。単純にそれを聴いていいなって思ってもらえれば嬉しいです。いま世の中にこれだけいろんなジャンル、いろんな感じの音楽がある中で、あえてストレートに出していくのが僕の音楽じゃないかなと思ってるんで。それが伝わればいいですね。


浜辺シゲキ / プロフィール
1995年、スウィンギン・ロカビリー・バンドROCKIN'ICHIRO & BOOGIE WOOGIE SWING BOYSを結成。ギター&ボーカルとして大阪ミナミのストリートで活動を始める。2004年よりソロ活動を開始。プロデューサーに上田ケンジを迎え、クハラカズユキ、西川進とのセッションを経てミニアルバム『Solo Flight』を2005年6月リリース。現在、独り弾き語り形式でのライブイベント“SKETCH”を立ち上げ、ライブ活動も精力的に行っている。
4月19日発売『GROOVIN' HIGH』
COLUMBIA/TRIAD COCP-50919 \2,625(税込)
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【2006/03/30 17:47】 | 対談 | page top↑
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