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第4回のゲスト:工藤慎太郎さん
島田奈央子のswing pop time

第4回のゲスト:工藤慎太郎さん
今月のお客さまは工藤慎太郎さんです。デビュー曲がいきなりキャンシステムお問い合わせ件数チャート1位になった優しい歌声のシンガー・ソング・ライター、その素顔は元気いっぱいの好青年!スタジオは笑いの止まらない、いつにも増して賑やかなひとときを過ごしたのでした。

工藤:「シェフ」は僕がアルバイトをやってたときに作った曲なんです。当時は歌手なんて夢のまた夢と思ってたんですけど、バイト先のシェフに「お前、本当にプロになりたいのか?」ってたずねられたときがあって。僕が「なりたいです」って答えたら「それだったら皿洗いながらでも歌っていいよ。お前を皿洗いで雇ったわけじゃなくて、夢をかなえて歌手になってもらうためにバイトで雇ってるんだから」って。それを歌にしたんです。いま、ニートとかフリーターって言われてるじゃないですか。あの当時の僕はそういう方と一緒だったと思うんです。サボりたいとか、将来に不安があるとか。たぶんそれがこの曲のいちばんのポイントなんじゃないかなって思うんですよね。
島田:アルバイトをしてるとなんとなく生活できて満足しちゃうっていうか。あまり先に夢を感じなくなっちゃったりとかあるじゃないですか。この曲はそこをはっと気づかされるんでしょうね。
工藤慎太郎さん工藤:僕に夢があるように、シェフにも夢があって。ふたりでビールを飲みながら語り合ったことがあったんです。「いつか自分で独立をしてお店を持ちたいんだよ」って。そのときに僕は軽いノリだったんですけど「僕、シェフのために応援歌作りますよ!」って。それでできたのがこの歌で。曲を聴かせたらシェフは涙ぐんでくれましたね。「お前に背中を押されてやる気になったよ」って。その後、本当に独立してお店を始められたんです。
島田:嬉しいですね!バイト時代だけじゃなくて、いま音楽活動をされている中でもこの曲には「よし、頑張んなきゃ」って気持ちをもらえるでしょうね。そういえば、この曲を歌いながら駅前でストリートライブをやったりしてらしたということですが。
工藤:最初はお客さんが3人、というところからスタートしたんです。路上といえば、僕八代亜紀さんの事務所に所属しているんですけど。メジャー・デビューの日に、八代さんと一緒に路上ライブをやったんですよ。
島田:八代さんと一緒に?
工藤:そうなんです。八代さんは初・路上ライブだったのに、お客さんが800人も集まってくれて。すごいなあって(笑)。たった3人から始まったのが800人に膨れ上がるなんてあるものなんだなあって思いましたね。
島田:すごいですね。皆さんどうやって集まったんでしょう。
島田奈央子のswing pop time工藤:毎週決まった日にコンサート形式でやっていたので、口コミだとは思うんですけど、でもきっかけはやっぱり「シェフ」でしょうね。実はこの曲、シェフの前で歌ってから4年くらい歌ってなかったんです。今流行ってる曲とも違うからダサいと思ってたし、こんな曲じゃ女の子にはモテないだろうなあみたいな恥じらいもあったし。だからタンスの奥の方にしまいこんであったんです。で、歳も歳だし、デビューなんてこの年齢過ぎたら終わりかもと。最後のチャンスだと思って路上ライブを始めたんですよ。毎週必ずやろう、気持ちを込めてやろうって。その時にこの曲「シェフ」が僕を呼んでいる気がして。それで歌ってみようかなって。やっとカッコ悪い自分を受け入れられるようになったんでしょうね。だから「シェフ」を歌うことによって裸になる作業をして、ちゃんと一対一で語りかけるような弾き語りをやろうと。そうやって「シェフ」を歌ったとたんに人の集まりが尋常じゃなかったんです。
島田:曲に吸い寄せられるように集まってきたんでしょうね。
工藤:そうなんですよ。それで「あ、この曲ってこんなにパワーがあるんだ」って気がついて。そう思ってから人がどんどん集まるようになってきましたね。歌ってやっぱりその人柄がわかっちゃうんですよ。特にこの曲はウソがつけないんです。変な節回しでカッコつけて歌っても全然伝わらない。でも素直になって歌うことで曲の世界にみんなも入っていきやすいし、通りすがりの方でも引き寄せられたのかなあって。だからアルバムとか、次の曲もまだまだ先になると思うんです。まずはこの「シェフ」をどうしても全国の人に届けたいっていう僕の思いもあるから。いまCDって3ヶ月にいっぺんとか、すぐに発売するじゃないですか。そうじゃなくてちゃんと人の気持ちに根付くまで歌ってみようっていう挑戦もあるんですよね。


工藤慎太郎 / プロフィール
シェフ/Message最初の音楽体験は父親の車の中で聴いた松山千春などのフォークソング。15歳の頃からギターでオリジナル曲を作り始め、1996年よりロンドンに留学、2年間の滞在中、毎日のように路上やパブで地元のミュージシャンとセッションを行う。帰国後、2004年より出身地川口にて路上コンサート開始。2005年、テレビのオーディション番組にて番組史上初となる10週勝ち抜きを達成。2006年「シェフ/Message」にてメジャーデビュー。 
http://shintaro.mirion.co.jp/
「シェフ/Message」発売中
COLUMBIA COCA-15821 \1,260(税込)
【2006/06/06 15:36】 | 対談 | page top↑
第3回のゲスト:森浩美さん
島田奈央子のswing pop time

第3回のゲスト:森浩美さん
今月のお客さまは多くのミリオンヒットに歌詞を提供された、作詞家の森浩美さんです。現在、作家としても活躍中の森さんは、新作『家族の言い訳』を持って遊びにいらしてくださいました。ダンディで素敵なお客様に島田さんは始終ドキドキしっぱなしだったそうですよ!

島田:作詞家って面白いお仕事ですよね。
:面白いけど難しいと思いますよ。簡単になりやすそうだなあってみんな思ってると思うのね。だけど実際物書きの中では一番難しいと思うの。なぜならば自分ひとりじゃなくて作曲家やアレンジャーやシンガーや、そういう人たちと協調していかなくちゃいけないから、こちらから詞を出しただけはダメ。…そうそう、後に林田健司くんってSMAPをけっこう長くふたりで書いたりしたアーティストに出会ったんだけど、彼の上げてくるデモテープ。これがもう、めちゃくちゃで(笑)
島田:え?どういう風にですか?
島田奈央子のswing pop time:まず、1コーラス目と2コーラス目でメロディが微妙に違うの。言葉数違うじゃん!って。さらに全部アドリブで“うー”だの“あー”だの入ってる。マイケル・ジャクソンや、プリンスみたいなデモテープが上がってくるわけよ。それがもし天狗になってた20代後半だったら「俺の詞をオマエ~!」って部分もあっただろうけど(笑)。林田くんと出会った30代。メロディを活かすためには詞の方が引かなきゃいけないってことに初めて気づいたわけ。彼の“走ってる”…つまりメロディが軽快に流れている曲に対して、言葉を音符通りに当てはめていくとテンポ感がなくなっちゃう。でも林田くんがデタラメ英語で歌ってるデモを聴くと、そのデタラメ英語が妙に響いて走るんだな。そこで思いついたのが、英語と同じような発音をするような日本語はなかろうかと。つまり撥音便と喋り言葉を多用すること。そうすればひとつの音符にふたつ位言葉が載るんではないかって。と、メロディも走るわけ。例えば“い・い・じ・ゃ・ん”は書くと5文字、つまり5つの音符が必要だけど“いー・じゃん”と喋り言葉で使うと音符ふたつで済む、あまった3つの音符に、たとえば「君は」みたいな別の情報が詰め込めるでしょう。でも音符の数は同じ。だからメロディがより走るようになる。ま、例えのように単純ではないけど。だからそれ以降は、冷静に読むとへんな日本語でも、歌ったら、聴いたら気持ちよい詞の作り方に徹したわけ。もうブロークン・ジャパニーズで構わない。おかげで“日本語を壊す作詞家”と言われましたが(笑)
島田:そうなんですか(笑)
島田奈央子のswing pop time:本当はね、きれいな言葉を使った起承転結のある作品が好きなんですよ。だけど僕の代表曲、特に目立って売れちゃったものはそういうブロークン・ジャパニーズみたいなところがあるので「いつもの森節でお願いします」とかって依頼が来るわけです。自分の中では本当はいいことだと思ってないんだけどそれが代名詞になっちゃった部分があって。だから作詞家志望の人から森さんみたいな作詞家になりたいですって言われると「いや、僕はコピーしない方がいい」ってよく言うのね。僕は松本隆さんとかの先輩にすごく憧れてね、一生懸命コピーしてやってきたの。あの人たちは本物だから。昔のテープのダビングじゃないけど、コピーするならオリジナルからコピーしないと劣化する。コピーのコピーはいけません。だから作詞がどういうものであるか勉強するんだったら松本隆さんとか阿久悠さんとかを勉強しなさい、と。僕みたいな作品は、基本を学んでからの話なんです。
島田:でも若いリスナーにとっては森さんの詞の方が新鮮で、もっと自分たちに身近な感じがするんでしょうね。私の世代もそうなんですけど、小説とかにしてもきちっとしているよりもスピード感のあるものの方が正直好きだったりするんです。だからそういう意味ではやっぱり森さんの影響力はすごくあったのかなあと思いますけど。
:いいか悪いかわからないんだけども、時代的なものを実験していく、検証していくって意味では、チャレンジしないとダメなんだろうなあと思ってはいたし。これは森のカラーじゃないなあ、ホントはやりたくないなあって思ったことでも、評価っていうのはよそ様が決めることですから。
島田:求められるものが?
:そう、求められるものを出していかなきゃいけない。プロフェッショナルってそういうものだと思ってるし。でもね、今はどのメーカーもプロデューサーも、だいたいアーティストっていうか表現する人に詞を書かせちゃうんですよね。そうすると作詞家の出番がないって状況になる。今はいわゆるプロの人たちの受難の時代なんじゃなかろうかと。ただ、僕はこういう人たちを使わなきゃならんと思ってます。プロが作った作品はどの時代にもなくてはならないと思ってるし。それは売り上げでも実証してるよね。最近でいえば「青春アミーゴ」。あれなんてホント、プロ的な作り物としてはよくできてるなって思いましたね。


『家族の言い訳』森浩美 / プロフィール
放送作家を経て、83年より作詞家をはじめる。86年、荻野目洋子に提供した「Dance Beatは夜明けまで」のヒットを境に、森川由加里「SHOW ME」、田原俊彦「抱きしめてTonight」などを発表。軽妙で実験的な作風で知られ、SMAP「青いイナズマ」「shake」「ダイナマイト」、Kinki Kids「愛されるより愛したい」などのミリオンセラーも担当した。また『推定恋愛』シリーズなど執筆活動も盛んで、最新作『家族の言い訳』を双葉社より発売中。
http://www.moriss.co.jp/
『家族の言い訳』 双葉社 \1,470(税込)発売中
“家族”をテーマにした作家・森浩美の新境地を拓く短編集。淡々と築きあげられた世界は、何度も読み返すことでじっくり染み渡る。

【2006/04/28 15:47】 | 対談 | page top↑
第2回のゲスト:浜辺シゲキ さん
第2回のゲスト 浜辺シゲキ さん

第2回のゲスト:浜辺シゲキさん
今月のお客さまは浜辺シゲキさんです。ご自身のルーツになったさまざまな音楽の話を交えつつ、ギターで跳ねたリズムの弾き語りをしてくださるなど盛りだくさんのひとときになりました。ひと足早い春の日差しとあいまって、ウキウキした現場の雰囲気をご紹介いたしましょう。

島田:新作を聴かせていただいたんですけど、ひとつのジャンルにこだわらないですごく間口が広いなと。いろんな要素が入ってますよね。
浜辺:まとめるのが大変そうかなって思うくらい、あらゆる曲調が入ってると思うんですけど。自分のルーツを強く出そうというのがあって。例えば島国で育ったことで演歌だったり、両親の聴いてた歌謡曲だったりっていう。どの要素も僕には入ってると思うし、歌のどこかでその断片は見えると思うんです。ロカビリーとかが好きだった10代20代はそういうのを出すのにちょっと抵抗があったんですけど、今は自分のそのままを出そうかなっていうところがあって。だから今回のアルバムの中にはそういう要素がいっぱい散りばめられてると思います。ジャズも好きで、歌謡曲も好きで、ロックンロールも好きで。そういうジャンル関係なしにいい曲をつくりたいなって。それから、僕のつくる曲って結構ハッピーな感じがあまりないというか、どちらかというと哀愁というか。
浜辺シゲキさん島田:そうですね。詞の内容も哀愁感とか郷愁感があって、ある種ブルースっぽいなって思ったんですけど。
浜辺:僕ね、チャップリンがすごい好きで。彼って喜劇の人ではあるんですけど、喜劇ってそのもの自体がサーカスでいうところのピエロっていうか。泣き笑いでしょう?その笑いの裏にあるもの悲しさに強く惹かれるところがあって。そういうのが曲にも強く反映されてるのかなって感じがしますね。大阪に10年ほどいたっていう経歴もあってお笑いも好きなんですけど、なぜかって思ったら、人を楽しませるっていう、大衆的で、エンターテイメント性がありつつも、芸人さんが芸そのものを作り上げるまでにどれだけのバックグラウンドがあるのかって考えたら、笑いの裏にある辛さだったり、哀愁がときどき見え隠れして。さらにそこに自分の好きな音楽と共通するものを感じて。だから歌詞も楽しいことを歌いたいんだけど、どうしても悲しいというか切ない感じになっちゃうんです。
島田:シゲキさんの人生観がそのまま丸写しになっている感じなんでしょうね。ところでタイトルの『GROOVIN' HIGH』ってどういう意味なんでしょう?
浜辺:GROOVIN' ってイカしたとか、カッコいいとか…クールに近いニュアンスなのかな?すばらしいとか。そういう意味合いがあって。僕はソロ活動を始めてから『Solo Flight』っていうアルバムも出しているんですけど、全部自分が好きなジャズミュージシャンの作ったタイトル曲や、アルバムのタイトルだったりするんです。そこに自分の作品を作ったイメージを重ね合わせてできたのがこのタイトルですね。ちなみに『GROOVIN' HIGH』はディジー・ガレスビーのアルバムタイトルです(笑)。
島田:確かそうだなぁとは思ったんですけど。いや、もしかしたら違う意味があるのかなあと思ってたんですよ(笑)。
浜辺:なんだか空を、上を見上げた感じの曲が多かったので“HIGH”ってところになんとなく伝わればなって。
浜辺シゲキさん島田:なるほど。それから、CDにマークがついてますよね。これはあるジャズレーベルの、有名なマークに似てるんですけどその辺は意識されたんですか?
浜辺:メガネとベレー帽のマークですよね?これは自分が時々してるメガネと、ベレー帽を自分のシンボルマークにしてみようかなと。これはディジー・ガレスビーの格好のマネだったりもするんですけど、周りの人には手塚治虫に見えると言われます(笑)。手塚さんも好きなのでどちらに取られてもいいんですけどね。
島田:じゃあ、ホントにシゲキさんの好きなものがあらゆるところに出てると。ではその中で一番聴いてもらいたいところというと?
浜辺:そうですね……。日本語の大事さがわかったというか。ちゃんと日本語詞で、自分の歌で伝えるってことをソロになってからやり始めた感が自分としてはすごくあるんで。前作よりもっとちゃんと言葉を選んで、どういうことを歌っているのかをしっかり意識できました。あと、メロディ。僕の中でとてもわかりやすくてどこのひねりも入れてないというか、素直な歌になってると思うので、先入観なく素直に聴いてほしいなっていうところですね。単純にそれを聴いていいなって思ってもらえれば嬉しいです。いま世の中にこれだけいろんなジャンル、いろんな感じの音楽がある中で、あえてストレートに出していくのが僕の音楽じゃないかなと思ってるんで。それが伝わればいいですね。


浜辺シゲキ / プロフィール
1995年、スウィンギン・ロカビリー・バンドROCKIN'ICHIRO & BOOGIE WOOGIE SWING BOYSを結成。ギター&ボーカルとして大阪ミナミのストリートで活動を始める。2004年よりソロ活動を開始。プロデューサーに上田ケンジを迎え、クハラカズユキ、西川進とのセッションを経てミニアルバム『Solo Flight』を2005年6月リリース。現在、独り弾き語り形式でのライブイベント“SKETCH”を立ち上げ、ライブ活動も精力的に行っている。
4月19日発売『GROOVIN' HIGH』
COLUMBIA/TRIAD COCP-50919 \2,625(税込)
【2006/03/30 17:47】 | 対談 | page top↑
第1回のゲスト:おおはた雄一さん
おおはた雄一さん

第1回のゲスト:おおはた雄一さん
島田:おおはたさんって、そこにいるだけでゆったりした時間が流れていらして、ご自分の世界があるんだろうなって思うんですけど。曲を作るときはどういうシチュエーションやイメージで浮かんでくるんですか?
おおはた:僕はノートに詞を書き付けたりとかっていうのがないんですよ。ギターと言葉が一緒に出てくるというか、おおまかなテーマがあってそれに近づけていく感じなんです。それとセッションをやりながら作っていくので、曲がここで完成っていうのがあんまりないですね。“イントロがあって歌があって”っていうよりは“この日はこんな感じ”っていう自由度の高いのが好きなんです。
島田:ある意味、即興演奏的な、ジャズに近い感じがするんですけど。
おおはた:そうですね。その場限りの、その時のミュージシャンに影響しあって曲になっていく感じとかがすごい好きですね。
島田:ニューアルバム『ふたつの朝』聴かせてもらったんですけれども、おおはたさんって基本的に歌も歌われてますよね。でも曲によっては歌がなかなか出てこなかったりする。そういうのもやっぱり自分はシンガーだから歌を入れるっていう決まりは作らず、自由度の高い音楽を作ってるってことですか?
おおはたおおはた:そうですね。シンガーって意識はほとんどないに等しいような気がしますね。
島田:つまりは曲の調和を考えてるっていうか?
おおはた:そうですね。例えば「1920」って曲はもともと歌入りだったんですけど、トランペットの島(祐介)君があまりにいい音を出すから歌をなくしてインストにしました。
島田:あとね、気になったのは“ふたつの朝”ってどういう意味なんでしょうか。
おおはた:これねえ、自分の中にぽーんと出てきた言葉だから特に正解はないんですけど。最初に言ったことに対して、受け取った人がいろんな事を思えるような、言葉の自由度が高いものも好きなんですね。だから最近「ふたつの朝ってなんだろう」って自分自身で考えたりもしますよ。…島田さんはどう思われました?
島田:それも調和のひとつなのかなと思いました。おおはたさんってすべてが調和で生まれてるような気がするんですよ。だから“ふたつの朝”っていうのも違う場所で違う朝を迎えてても、結局それは同じ地球のひとつの朝だったりする。それから収録曲に「ふたりの音楽」があったりとか、“ふたつ”っていう隠れたテーマがあるのかな、とも思ったんですが。
おおはた:そう、実はあったんですよ。今回はいろんなミュージシャンとコラボレーションってところを意識して、ドラムの坂田学さんやスチールギターの高田漣くんとふたりで曲を作ったりしたんですけど。結果的にふたりっていうのが多くなって、“ふたつ”っていうのはキーワードになってるなあって「ふたりの音楽」を作ったんです。
1.jpg島田:先ほどもおっしゃいましたけど、今回はゲストミュージシャンの方がいっぱい参加されていますよね。これはどういったいきさつだったんでしょうか。
おおはた:これはですね、自分でこの人とやりたいって声をかけたパターンと、「今こういうミュージシャンがいるんだけども、来日のタイミングでレコーディングに参加してもらおうか」って声をかけてくれた方がいて、相手のミュージシャンも僕の音楽を気に入ってくれて「ぜひやりたい」ということで実現したパターンとがあるんです。ハミロ・ムソットっていうずっとブラジルで活躍してるパーカッショニストと、マルセル・ロフラーっていうフランスのアコーディオンの方は、コーディネーターがいて実現したパターンですね。
島田:実際に共演してみていかがでした?
おおはた:もうすごかったですね。ハミロはレニーニのバンドでも叩いてるパーカッショニストで、野性的な人かと思っていたら全然違いました。「スタジオに入って、いっせーのせでやろうよ!」って言ったら「そんなの駄目だ!」って。ちゃんと作ろうって感じの方ですごいよかったです。マルセルはまったくの逆で。スタジオに来たら、コーヒーに入れすぎなんじゃないの?!ってくらいたくさん砂糖入れて、ゆっくりとそれを飲んで。それから「じゃあ、やろうか」って何回かセッションやっておしまい(笑)。これもすごい楽しいレコーディングでしたね。
島田:じゃあ、いろんなパターンのミュージシャンとレコーディングが楽しめて、毎回が新鮮だったんじゃないですか?
おおはた:けっこうどきどきして心地よい緊張感が常にありました。言葉の問題とかもあったから、うまくできて本当によかったですね。


ふたつの朝おおはた雄一 / プロフィール
2004年1stアルバム『すこしの間』リリース。
S.C.O.F.やビー・ザ・ボイスなど様々なアーティストのレコーディングに参加しながら、年間200本を超えるライブを行い話題になる。2005年3月、2ndアルバム『ラグタイム』リリース。アノニマス、カセットコンロス、クラムボンのメンバーなども参加し、オリジナリティーの高い作品として各方面より高い評価を得る。静かに、心揺さぶる声とアコースティック・ギター&ワイゼンボーンでのスライドプレイは多くのミュージシャンからも熱い支持を集めている。
『ふたつの朝』WARNER MUSIC JAPAN/WPCL-10258 3,000円(税込)
【2006/03/09 15:31】 | 対談 | page top↑
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